髪の毛の主成分であるケラチンを塗布することで、発毛が促進される可能性があります。将来的に育毛剤の開発につながるかもしれません。
髪の毛の主成分「ケラチン」を極小ゲルにして発毛促進!筑波大学の新研究
2024年3月、日本の筑波大学の研究チームが驚くべき発見を発表しました。その研究によれば、髪の毛の主成分であるケラチンを極小の球体ゲルにして皮膚に塗ると、発毛や育毛の効果が期待できることが示されました。
まず、ケラチンとは、タンパク質の一種であり、髪の毛を構成するための重要な素材です。このケラチンが皮膚に塗布された極小の球体ゲルは、毛の成長を促進する可能性があるという仮説に基づいて研究が行われました。
研究チームは、実験用のマウスを使用してケラチンの極小ゲルの効果を調査しました。実験では、マウスの毛を剃ってから、毛を剃った部位にケラチンを塗布しました。その結果、水を塗布したマウスと比較して、ケラチンを塗布したマウスでは毛の成長が早まりました。さらに驚くべきことに、1%配合のミノキシジルを塗布したマウスと同等の発毛効果が得られたというのです。
詳細を見ると、水を塗布したマウスでは毛の生え始めに7日ほどかかりましたが、ミノキシジルを塗布したマウスは1〜2日で毛が生え始めました。そして、ケラチンを塗布したマウスは2日で毛が生え始めたという結果が得られました。
研究結果への疑問と期待:マウスの実験と育毛剤への道
この実験には私自身、一つの疑問があります。それは、実験に使用されたマウスが毛を剃られた状態であったことです。要するに、ハゲていない若者が髪の毛をバリカンで剃ったような状態という事です。
つまり、毛が元々生えることが保証された状態で実験を行い、成長周期を早めて毛が早く生えるようになったとしても、それがどれほど意味があるのか疑問に思われます。
私たちが本当に知りたいのは、元々雑草が生い茂っているような状態の地域で雑草(ここでは髪の毛)を刈り取った後、その雑草がどれくらい早く再生するかではなく、砂漠のような不毛の土地から雑草(髪の毛)を生やすことが可能なのかということです。
そのため、私が個人的に思うのは、毛が生えなくなったり、非常に毛が生えにくいマウスを用いて同様の実験を行うことです。
ただ、今回の実験結果は非常に興味深く、それが育毛剤として製品化される可能性もあるとのことです。
育毛剤として市販される際には、ぜひとも試してみたいと思います。
まとめ
ケラチンを極小ゲルにして皮膚に塗布することで、髪の毛の発毛や育毛が促進される可能性が示唆されています。実験では、マウスの毛を剃った後にケラチンを塗布し、その結果として成長周期が早まる効果が確認されました。
しかし、この実験には疑問が残ります。というのも、毛が元々生えることが確定している状態での実験結果に基づいているため、より現実的な条件下での実験が求められるからです。
育毛剤としての製品化が期待されており、今後の研究と実験結果の進展に大きな期待が寄せられています。
個人的にも育毛剤としての製品が市販されることを願ってやみません。
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