- 朝起きた時に枕元に髪の毛が落ちているけど、これは正常なのかな?
- そもそも1日に何本くらい髪の毛が抜けるものなの?
- 最近抜け毛が増えた気がするけど、どうしたら良いんだろう?
髪の毛の抜け毛が気になると、普通はどれくらい抜けるのか知りたくなりますね。
この記事では、1日の抜け毛の正常な本数、抜け毛の原因、そして必要以上に抜け毛が起きている場合のケア方法について、12年間育毛の研究を続けてきた私が解説していきます。
1日の正常な抜け毛の本数
元々の毛の本数(毛穴の数)によって異なりますが、一般的に髪の毛の総本数はおよそ10万本で、ヘアサイクルから考えると1日あたり50〜100本くらい抜けても生理的範囲内と言われています。(引用:臨床発毛医学の現状と展望2018)
シャンプーを行った際の抜け毛は30〜60本と言われています。また、日常生活の中でも髪の毛は自然に抜けます。これを考慮すると、朝起きた時に枕元に髪の毛が20〜30本以上抜けている場合は注意が必要です。
そもそも抜け毛はどのようにして起きるのか?
髪の毛のヘアサイクル(毛周期)は成長期、退行期、休止期があり、休止期の間に髪の毛が抜けます。このヘアサイクルの期間は男性で3〜5年と言われています。ただ、ヘアサイクルが短くなると脱毛が促進されます。ヘアサイクルを短くする要因としては、季節的な要因、ストレス、生活習慣、加齢、男性型脱毛症(AGA)があります。
季節
休止期の毛の量がピークとなるのは夏頃です。休止期は大体3ヶ月ほど続くため、秋頃には抜け毛が多くなります。
生活習慣
栄養不足になると髪の毛が十分に成長できず、ヘアサイクルが短くなります。喫煙による毛細血管の収縮は血行不良を引き起こし、毛根に必要な栄養が届かなくなります。
過度な飲酒はホルモンバランスの乱れを引き起こし、アルコールの分解に亜鉛が使われるため、髪の毛に必要な亜鉛が不足する原因となります。
加齢
年齢を重ねると身体機能の衰えだけではなく、毛細血管が減ってきてしまいます。また、髪の毛の成長期も短くなると言われております。
男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンと5αリダクターゼという酵素が結合して生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)が毛嚢に作用し、髪の衰えを促進します。
これにより髪が抜けやすくなります。季節的な要因や生活習慣、加齢に該当しない男性で、頭皮が目立つ場合はこの状態である可能性が高いです。
抜け毛を予防するためにはどうしたらいい?
季節
9〜10月は抜け毛が増える傾向にあるため、少し増えても悲観する必要はありません。ただし、夏の強い紫外線が抜け毛を増やす要因となります。
帽子の着用や日陰での活動、髪の毛用の日焼け止めスプレーの使用で紫外線を防ぐことができ、髪の毛へのダメージを減らすことができます。
生活習慣
髪の毛に必要な栄養素であるタンパク質、ビタミン、亜鉛をしっかり摂取することが大切です。喫煙は健康に害を及ぼすので、止めることが望ましいです。
飲酒については適量が勧められます。また、適度な運動で全身と頭皮の血行を改善しましょう。
加齢
年を重ねることは避けられません。したがって、それを予防したり対策するのは難しいです。しかし、普段から健康的な生活を心がけることで身体の衰えを抑えることが重要です。
男性型脱毛症
男性型脱毛症(AGA)が原因の場合は、治療が必要です。発毛を促すために市販のミノキシジルを試してみても良いでしょう。
ただし、副作用が心配な場合は医薬部外品の育毛剤を使用して様子を見る方法もあります。
心配であれば、AGAクリニックでの診察をお勧めします。
まとめ
- 1日の抜け毛の本数は50〜100本が正常。朝起きたときに20〜30本以上髪の毛が抜けている場合は要注意。
- 抜け毛の要因として、季節、生活習慣、加齢、男性型脱毛症(AGA)が挙げられる。
- 季節や加齢が要因の場合はある程度仕方がない面があるが、その他の要因については、しっかりと対策して予防するようにすると良い。
朝起きたときや髪の毛を洗っているとき、ふと抜け毛が気になることがあると思います。
1日に100本以上抜けていると感じたら要注意ですので、しっかりと対策していきましょう。
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